コミュニティは選択するが、そこでの出会いは偶然である。
2017/11/10
コミュニティへの参加は自分の意志だけど、そこでの人との出会いは偶然なものだと思う。
高校を選ぶのも、部活に入るのも、大学を選ぶのも、サークルに入るのも、就職するのも、自分の意志があり選択の自由がある。
けど、そこに集まる人がどんな人なのか、誰が居るのか、来るのかなんて、ほとんど想像できないし、選ぶ権利ももちろんない。
不思議なもので、多くの人はそんな偶然の中で気の合う仲間を作り、親友を作り、また新たなコミュティを作り、そして一生を添い遂げる伴侶を得ることもある。
最近はというと、そんな偶然の出会いであるはずの、出会いを必然として生み出す傾向がある。
合コンなどのコミュニティ同士の繋がりは別として、結婚だけを目的とした婚活サービスには少し不安と寂しさを覚える。
そこにニーズがあるから生まれるのは理解できるものの、その偶然の産物を意図的に創出することでミスマッチを起こさないのだろうか。
人生の2大イベント「就職と結婚」は似ている。
就職活動も同じだ。
大学3年生になると、2年後の春に就職というゴールがあり、そこに向かって皆が一斉にスタートし、人生の多くの時間を費やすはずの会社を無理にでも選ぶことになる。
就職だって、もっと偶然でいいのではないだろうか。
やりたいことが決まっていないまま就職活動をすることに違和感を感じないのだろうか。
もちろん、やりたいことがないからとりあえず就職してみるという偶然を選択している学生もいるだろう。
でも、卒業まで2年間もある。その間にもっと相手のことを知ることができ、しっかりと選ぶこともできるのではないだろうか。片思いではなく。
多くの人が結婚を決断するときと同じように、もっと会社のことを深く知り、自分の好きなことをし続けられる出会いを探して欲しい。
そしてしっかりと両想いになってから、幸せな就職をして欲しいと思う。